新車を購入する際の支払い方法について悩まれる方も多いです。
10年ほど前は、現金一括かローンで月々とボーナス併用で払っていくことの二つが主流でした。
しかしここ数年様々な支払い方法が可能となっています。
ここでは簡単にどういった選択肢があるかご紹介いたします。
支払い方法の種類
・現金一括
・通常のローン支払い
・残価設定型ローン
・カーリース
・サブスク型
などになります。
現金一括
現金で納車までに払ってしまう方法です。
まとまった現金の余裕があり、金利などがもったいない方はやはり現金一括を希望されます。
その分、手持ち資産がなくなります。急な出費に備えたい方、車の支払いで使い現金がなくなってしまう方はローンを組むか、貯蓄に余裕ができるまで待ってからにしましょう。
通常ローン支払い
ローンと言えば、頭金を多少入れて、残りを月々で支払っていくことができる支払い方法です。
5年から7年で組む方が多く、ボーナス併用での支払いも可能です。
しかし、支払い期間が長くなるほど、金利で払う金額も多くなりますので、しっかりと金利分でいくら支払うことになるのか確認しましょう。
ボーナス併用の場合は、月々の支払いに上乗せでボーナス時の金額を支払うことになります。
(例)月々の支払いが20,000円、ボーナス時80,000円とした場合は、ボーナス指定支払い月に100,000円となります。
長く乗ることを前提に、月々の支払いを抑えておきたい方はこちらを選んでもよいかと思います。
残価設定型ローン
ここ数年主流になっているのが残価設定型になります。
3〜5年後の車の価値(下取価格)を保証し、その分を差し引き残った金額を月々やボーナス併用にて支払っていく方法です。最近はスマホなどを買う際もよく使われているので、身近になってきました。
例えば、300万円の車を3年の残価設定型で購入する場合、3年後の残価保証が150万となり、残りの150万でローンを組めるものです。なので、金利を考えず、300万円を3年で通常のローンで組むと、3,000,000÷36回=月々83,000円となりますが、残価の場合1,500,000÷36回=月々41,000円となり月々が抑えられます。※車の保証額はローン会社が設定しますので、調整することはできません。
満了を迎えたらどうするの?
3〜5年後満了時には3つの方法を選びます。
1.現金一括で据え置いた保証額を支払って、ローン完済し乗り続ける
2.据え置いた残債額を再度ローンで組んで支払いながら乗り続ける
3.車両を返却し、ローンを完済する。
残価設定型のメリット
・頭金が用意できなくても、月々の支払いを抑えることができる
・申込時の下取価格が保証される
頭金がなくても、保証額が頭金代わりになるため、月々の支払いを抑えることが出来ますし、頭金を入れるとさらに月々を抑えられます。さらに購入時に数年後の価値を保証しますので、数年後価値が落ちてしまっていたとしても、申込時の金額が保証されます。
残価設定型のデメリット
・支払い期間満了時再ローンを組む場合、金利が高くなる場合がある
・走行距離の制限や内外装の傷が多い場合、追加支払いが必要になる場合がある
・3年後車両を返却し、次の車に乗り換えるなどする場合、ずっとローンを支払っていくことになる。
月々の走行距離を1,000〜1,500km以内にする条件がマストになります。その距離以内でないと車の価値を保つことが出来ないためです。3年後の走行距離が3万kmと10万kmでは車の価値が全く違います。満了時に超過した分を払う必要がありますので、申込時に必ず確認をしましょう。通勤で使用する方や、仕事でも使う方はおすすめ出来ません。
残価設定期間を終了し、乗り換えることも出来るので、また新車に乗り換えられることはいいことですが、次の車でも月々の支払いがありますので、残価設定型で乗り続けている限り、支払いが終わりません。5年ほどで大体車のモデルチェンジがありますので、5年ごとに新型に乗り換える方もいます。
購入時長く乗り続けるつもりの場合は、残価設定は総支払額が高くなる場合が多いので、通常のローンを検討した方がよいでしょう。販売店スタッフに試算してもらい、トータル的に判断が必要です。
カーリース
会社で使用する場合主流だったカーリースですが、最近は個人リースも増えてきています。
車両代金だけでなく、車検や点検、メンテナンス費用や自動車税などの税金類などを含めて、月々一定額を支払っていく方法です。
月々は車両のみのローンよりも増えますが、毎月一定額を支払っていくので、車検時に10万円など高額な出費がなくなります。子供の教育費などで、車にかかる料金は一定にしておきたい方におすすめの方法です。
カーリースのデメリット
車両代金以外の税金やメンテナンス代にも金利がかかります。そのため金利を含めた総支払額は高くなりがちです。それでも一定にした方がいい方は選択するとよいでしょう。
サブスク型
トヨタのKINTOやホンダの楽まる、日産のClickMobiなど、最近は各社サブスクで車が乗れるサービスを始めています。
若い方でも乗りやすくするために始まったサービスです。
サブスク型は車両代やメンテナンス代、税金に加え、任意保険も含まれているケースが多いです。車を初めて購入し、任意保険に加入すると保険料が高くなります。そういった方もサブスクの場合は保険代も含んでいますので、車に関わる費用を安く抑えられるので、20代でも車を安く乗れるので利用する方が増えています。
その反面、長年車に乗っていて、保険の等級も上がっており、既に保険料金が安い方はサブスクにすると高くなるケースもありますので、しっかりトータル的に計算しましょう。
車にかかる料金がまとめられる点ではカーリースと似ていますが、解約時の料金に違いがあります。
カーリースは組み始めには解約時の料金がわからず、その時にならないとわからないので不明確です。サブスクの場合は事前に解約料金が明確化されていますし、無料だったりもします。
車を使ってみたけど、あまり使わないからカーシェアやレンタカーにしたく、辞めたい時にすぐ辞められることもサブスクの良い点です。
まとめ
金利のことを考えると、やはり現金で支払ってしまうのが、一番です。
しかし、最近はカーローンの金利も低い場合が多く、あえてローンを組んでおき、手持ちのお金は投資信託など、カーローン金利よりも運用利益が高い方へ回している方もいます。
ご家庭ごとで車以外の支払いなど考えながら、自分に合った支払いを選んでください。
くれぐれも車の支払いが多く、遊びに使う余裕がなくなってしまうと、何のために車を持っているかわからないことになってしまうので、自分に合った車種、支払い方法を選び、カーライフを楽しんでいただきたいと思います。
コメント